何故ドイツ?UKではないの?

これからEU-Amazonに参入するならドイツAmazon

EUのAmazonに参入する場合、一般的にはUK-Amazon(イギリスAmazon)をメインとします。
それは言語が英語だからという理由が大きいです。

そもそも日本や中国のAmazonセラーが日本以外のAmazonを考えるときは、まずAmazon.com(US)となります。
何といっても市場規模が桁違いですし、英語なので比較的日本人でも分かりやすいので。
しかしAmazn-USは非常に競争が激しいので、思ったように売れません。売れたとしても価格競争が激しいので、思ったような価格で売りにくいのです。

そこでEUに目を向けると、英語でそのままいけるUK-Amazonがあるので、まずはUKで売ってみよう、ということになります。
現に日本人セラーもUKではかなりたくさんの人がいます。

しかし、イギリスはアメリカと同様にセラー同士の競争が激しく、意外に売れません。
しかも2019年にはBrexitがあり、イギリス市場は今後どうなるか不明瞭です。今のところ大丈夫ですが、万が一Brexitでイギリスから他のEUに売り上げを上げるときに関税がかかったり、配送が遅くなったらどうでしょうか?

ということで、今から参入するのであれば、市場規模もUKより大きい、Brexitの心配もない、競争も激しくないドイツが良い、ということになります。

既にUK-Amazonメインなら

これからEU-Amazonに参入するならドイツAmazonのほうが良いと思うのですが、既にUK-Amazonをメインに販売している場合はどうでしょうか?

2019年の3月にUK-Amazonメインで販売、ドイツAmazonでサブ的に販売しているセラーに衝撃的な事件がありました。
ほぼ一斉に、ドイツAmazonのアカウントが停止になってしまったのです。
2019年のドイツでの法改正により、ドイツAmazonで販売するには、納税証明書の提出が義務付けられました。納税証明書を提出するためには、ドイツVAT登録をしなければなりません。
これに対応出来ないUK-Amzonセラーが一斉にアカウント停止になってしまったのです。

いずれにしても、イギリスは Brexit を控えているので、ドイツAmazonで販売するために、ドイツのVAT登録を行っておいたほうが良いと考えています。

Amazonの EU離脱(Brexit)の影響に関する最新情報

EU-Amazonのセラーセントラルに以下の新着情報が記載されていました。
————————————————

2020年12月4日

イギリスの購入者への販売に対するVATの改定について

2021年1月1日よりイギリス政府が導入する新しい法律に基づき、イギリスの購入者への販売に対してイギリスのVATを徴収する方法が変更されます。

Amazonは、いずれかの国のAmazonストアフロントで注文され、イギリスの購入者に配送された以下の商品販売に対し、イギリスのVATを徴収する責任を負います。


  1. イギリス以外に保管されている在庫から配送され、荷物の価格が135ポンド以下の商品
  2. 出品者の所在地がイギリス以外である場合、価格に関係なく、イギリスに保管されている在庫から配送される商品

上記のいずれかに該当する場合、Amazonは購入者が購入手続きをした時点で、イギリスのVATを計算して徴収し、イギリスの税務当局に直接納付します。出品者は、決済時にイギリスのVAT金額を受け取ることはありません。また、これらの金額をイギリスの税務当局に納付する必要もありません。

ただし、イギリス以外に保管されている在庫からイギリスの購入者に配送された、15ポンド未満の商品の販売に対する現在のVAT免除は、2021年1月1日をもって廃止されます。その時点から、Amazonは、価格に関係なく、これらの売上に対してUK VATを算定し、徴収します。

この変更および出品者様のビジネスへの影響について詳しくは、電子商取引法におけるイギリスのVATをご覧ください。


————————————————


いよいよUK-AmazonがEU-Amazonと分離されます。